世界の富裕層から高い信頼を得ているプライベートバンク(PRIVATE BANK)。ここでは、ヨーロッパとりわけスイスで特徴的な銀行形態プライベートバンクのご説明をいたします。
さまざまな解釈がございましょうが、もともとスイスのプライベートバンクとは、株式会社形態ではなく、無限責任をもつパートナーによる<個人銀行>を指していました。
2000年代に入って、昨今アメリカの介入により、無限責任では銀行経営のリスクが高まり、ほとんどのスイスのプライベートバンクは、有限責任の会社形態に移行しておりますが、サービスの内容は変わりません。
一般的には<ヨーロッパの個人富裕層をおもに対象とする資産管理のための銀行>と申せましょう。
当社では、プライベートバンクをご検討の皆様に、資産規模とご希望に沿ったスイスのプライベートバンクをコンサルティングいたしております。
お客様の長期的視点を大前提としてお願いしておりますが、当初預入金額としましては、
- USD/EUR/CHF 1,000,000(日本円1億2,000万以上) チューリッヒ、ジュネーブ
- USD/EUR/CHF 5,000,000(日本円約6億以上) チューリッヒ、ジュネーブ
- USD/EUR/CHF 10,000,000(日本円12億以上) チューリッヒ、ジュネーブ
と、各プライベートバンクの考え方により様々ですが、全体としてスイスは世界の富裕層が集まるため、10年単位で見ますとプライベートバンクの最低預入額は上がる傾向にございます。
2016年現在では、100万ドル・ユーロ・スイスフランが最低預入額となります。
いずれも外国人の預入に対し、源泉税は一切徴収されず、刑事的資金を除き、顧客資産の守秘性は堅く守られます。
その一方で上記の介入により、かつての頑固一徹な方針や態度は、緩んできている方向にございます。
それでは、プライベートバンキングとはいったいどういう内容なのでしょうか?
プライベートバンクが、レストランにたとえれば、ネームそのものであり建物をはじめとするハードを指すと申せましょう。
それに対し、プライベートバンキングとは、個人法人に対するお客様にとって必要な<トータルな金融サービス>とでも申しますか、金融取引におけるほぼすべての手続きがプライベートバンクでは可能です。
具体的には、預金、債券、株式などほぼすべての世界の先進国の金融資産の売買と管理が可能です。
ただし、お客様のご意思が最優先され、安定的保全、さらに欧米的概念のトラストを含めた承継サービスも行われています。
これだけ書いただけで、日本の大手金融機関がさすプライベートバンキングとは、けた外れのサービス内容とお分かりいただけるでしょう。
我が国の後手に回る政策、欧米先進国の間では有名なパブリックセクターの生産性の低さ、、不可解で不合理な法制度、中央政府に対する不信感など、同じ国だけに資産を置いておくことがいかにリスクが高いか、資産規模の大きいお客様ほどお感じでしょう。
さらに金融資産だけでなく、貴金属の保管や子女教育のお世話まで行うプライベートバンクもございます。
以上の理由からプライベートバンクでなくともプライベートバンキングは行われているわけですが、事実上日本の現地法人をかかえるプライベートバンクでは、最も重要と見られる守秘性についても十分でなく、最高のプライベートバンキングはスイスその他の一部のオフショアでしか行われていないと断言できるでしょう。
さらに、単独でご利用なさいますと日本人にとって避けられない為替リスクの視点がなかったり、銀行によっては条件付きの仕組み金融債など、我々ではお客様にとって必ずしもよいとは考えにくい商品の勧誘を受けるなど、機能の特異性と相対取引のデメリットを完全に排除できない面もございますため、複数のプライベートバンクと関係のある専門のコンサルタントを付けて取引をするケースが、スイスでは一般的になっています。
いずれにせよ、お客様の大事なご資産のかなりの部分をお預けになるプライベートバンクはそのサービスのグレードや行員の質も様々で、依頼した情報を惜しげもなく頂戴できるサービス精神の旺盛なプライベートバンクもあれば、取引当初の時点で、コスト説明を明確にしなかったり、国際金融取引上顧客に不利な条件を強要してくるプライベートバンクも見受けられるため、このような問題への対処は、当事者間ではご資金をお預けになっておりますためお客様側に不利となります。
第三者を入れることによりそのような問題の対処もスムーズに行えます。なかには、国際金融取引上、決して良質とはいえないサービスも見受けられるため、また資本関係が脆弱なところもあるため、その選択には、十分なご配慮が必要で、事情に熟知した中立的なプロフェッショナルにご相談いただくことが安全で快適な取引の条件と申せましょう。
それはちょうど税務会計処理に、税理士会計士に依頼なさったほうが、より迅速に高度な税務サービスを受けられ、お忙しいご自身にとってより安心で快適な環境が得られることと同じことともうせましょう。
2000年以降スイスでもプライベートバンクの吸収合併も少なくなく、かねがねコンサルティング能力と適切な収益力に疑問を含有せざるを得ないあるプライベートバンクは、親会社のリストラの一貫か?またもや売却されてしまいました。具体性のないブランドのみを強調し、具体的なサービスの質の高さを確認できないところは、十分な注意が必要と思われます。
スイスのプライベートバンクでの運用はお客様のニーズに合わせてプライベートバンカーがテーラーメード致します。利回りで申し上げれば外貨で年間7~8%での運用が標準的です。
お客様のご希望にぴったりの金融機関のご相談をご希望の方は、コンサルティングのページまでアクセスをお願い致します。あるいは専用デスクにお電話お待ちしております。
<ご注意>
最近オフショアに関してさまざまな記述が見られますが、言論の自由は憲法で保証されておりますものの、あまりに言論が過激であったりする場合は、金融関係者の基礎として必要であるとラクレマンは確信している20代前半に金融人としての教育を受けていなかったり日本を含め主要先進国で国内金融実務とオフショア金融実務のない方々の評論であることが少なくなく、重要な点が間違っていたり、また十分な実務と調査をなさっていないことによる誤解などに基ずく記載も見受けられます。
少なくとも10年以上の金融資産関連実務/証券外務員資格と、5年以上のオフショア金融実務経験をもち、オフショア事情および税制、為替株式などの主要資本市場に対する意見があること、それがお客様の自己責任にもとずく判断のご参考になること、そしてお客様のお考えをよく聞いて、それにお応えのできるご提案ができるかどうかや、記載内容などによりお客様の疑問などに的を得た回答が得られるかどうかなどをご参考になさることをお勧めいたします。
さらに、スイスのプライベートバンカーは、熟練により腕に磨きをかける種類の仕事であり、年齢も40歳代の方が多く、新進気鋭の秀才が似合う仕事では、現地ではございません。
本記述内容は、ご利用者の皆様へのアドバイスを行ったもので、他のいかなる特定の団体および個人について言及するものではありません。
優秀なプライベートバンカーは、お客様のニーズに合わせて変動率を抑えた最新のヘッジファンドと、市況に連動した伝統的スタイルを組み合わせてご提案さし上げることが可能です。
こうしたことも、すべて国際金融市場のファンダメンタルズが読める事がキーポイントとなります。
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